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TPSQシリーズ
スピーカーケーブルに求めらる機能はパワーアンプの出力信号をスピーカーへロスなく忠実に伝えることに尽きます。 その機能を実現するために、私たちは「スピーカーケーブルは伝送線路である」という観点でスピーカーケーブルを開発しました。 安易に導体を太くするだけでは満足できる機能特性を実現できませんが、その問題をTPSQ構造により解決しました。
このケーブルは可聴域を超えた高い周波数でのロスが低減するように、分布定数の考えを取り入れることで可聴域全体が低ロスでフラットな周波数特性となっております。
TPSQ構造は、周波数特性の均一性と低損失性を備え、優れた音響特性と信号伝送を実現する革新的な構造です。
異なるケーブル構造を評価し、最適な性能のスピーカーケーブルの開発に至るまでの過程で、分布定数回路の考え方を導入することが高い周波数帯域での損失を低減できるTPSQ構造が生まれました。 一般構造では困難な往復インダクタンス0.2μH/m以下を実現し、高域まで平坦な周波数特性を得られました。
特徴:
・低い往復インダクタンスによる均一な周波数特性
・導体断面積3㎟/極相当の無酸素銅の高い導電性により低損失
・低い特性インピーダンスにより遅延が少ない
・スターカッド構造とツイスト構造で電磁干渉を防止
性能を視覚的に示せるように外観にも拘りました。 全体の印象を決めるアウタージャケットのベースカラーは落ち着いた瑠璃色に近い青系として、その中に少しだけ主張する2つのラインカラーを配しました。 材質は発色もよく適度に艶を放つ高強力で適度な伸度のポリエステルフィラメント糸を用いた編組です。 モノフィラメントの編組を用いた場合のようにスピーカーケーブルが固くて曲がりにくくならないように編組の密度を調整しております。
印象的で存在感を出すためにケーブルストッパには広葉樹の天然木を使用し、木目を生かしたウレタンニス塗装を施しています。 木材ですから非磁性で非導電性なので、信号への影響はありません。 両端に変形穴を精密加工してアウタージャケット、シース、介在糸を確実にホールドしております。
ケーブルを形成する工程では撚りやテンションなどの応力や熱収縮などによるストレスと、TPSQ構造に加工する過程でのストレスにより、芯線への応力の偏りが生じますので、これを低減するために特殊な大電流パルスを流してコンディショニング処理を実施しています。
TPSQ構造の優れた音響特性と信号伝送性能を引き出すためには端子の選定と導体と端子の接続は大変重要です。 パワーアンプとスピーカー間の接続が低抵抗で安定して導通するような端子の選定をしています。 また、端子とケーブルの導体の接続は可能な限り半田付け処理をしています。
これらの要素が組み合わさることで、高品質で優れた音響性能を持つTPSQシリーズのスピーカーケーブルが実現されています。
伝送線路構造 | TPSQ(Triple Parallel Star Quad) |
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特性インピーダンス | 約15Ω |
芯線材質 | OFC |
導体抵抗 | 約6.2mΩ/m |
芯線被覆材質 | ポリエチレン |
シース | 軟質PVC |
アウタージャケット | ポリエステル |
ケーブル仕上り径 | 約15mm |
ケーブルストッパー | 広葉樹、水性ウレタン仕上げ |
端末絶縁 | 熱収縮チューブ(難燃性架橋ポリオレフィン) |
端子 | Yラグ端子(黄銅、金メッキ) |
芯線と端子の接続 | 半田付け処理(アルミットKR-19RMA) |
他 | コンディショニング処理実施 |
絶縁抵抗 | 1000Ω以上(500VDC) |
単極端子間抵抗 | 12.4mΩ(TPSQ20YY) |
線間静電容量 | 620pF(@10kHz、TPSQ20YY) |
往復インダクタンス | 0.3μH(@10kHz、TPSQ20YY) |
重量 | 355g(TPSQ20YY)、他 |
メモ
・TPSQ構造
・伝送線路
・端子
・外装
・コンディショニング